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絶望からの生きる望み

昨年末、静岡県沼津市に芹沢光治良記念館を訪れ、その作家を知り代表作を読みました

巴里に死す1401
芹沢光治良(1896~1993)「巴里に死す」はノーベル文学賞候補にもなりました

太平洋戦争中の1943年、生きる希望を失わないようとの思いから書かれています
パリ・スイスを舞台に病で亡くなる母親が残される幼いわが娘に宛てた手記形式の小悦です
1953年、フランス語に翻訳されフランスはじめ世界でベストセラーになりました
日本人女性の夫や子どもに対する愛情が世界の人にも共感を得て読まれています

妻として母親として生きていく主人公の純粋な思いと切なさが心に伝わってきます

芹沢光治良記念館1401芹沢光治良記念館(1970年)
建築家・菊竹清訓 設計


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