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禁じられた遊び

遊びに人間の本質を見出したのはオランダの歴史家・ホイジンガです

禁じられた遊び1509
ナルシソ・イエペスのギター演奏でもお馴染み 「禁じられた遊び」(1952 仏)

おませな5歳の女の子とほのかな恋心を抱く11歳の男の子、二人の子どもの世界です
墓場にある十字架をとってきてはそれを遊びの道具とします
戦争の意味はもちろん死についてもまだ理解できない無垢な子どもの目は本質的です
死と遊びは区別なく、戦争、死、聖なるもの、すべては人間のもつ本質なのです

題名の「遊び」が子どもの遊びでという意味だけでない深い意味を持ちます


雨に備えて少し出す

文園ハウスでは深い軒のかからない箇所の窓には小庇を設けています

Ino窓庇1509
雨から守る小庇が立面をつくるリズムになってかわいらしくも見えます

ヨーロッパの近代建築を学んでいた世代としては四角い箱の建築にあこがれます
庇がないすっきりした外観はかっこよく見えます
本来雨の多い日本の気候条件では家のつくりようもヨーロッパとは違ってきます
隣地との隙間もなく道路いっぱいに建てると庇が取れないのも日本の敷地事情です

最近の想定外の豪雨の時には軒や庇、当たり前のディテールの必要性を考えます


わざと遠回りさせる

茶庭では決して広くない露地を楽しむために園路に工夫が凝らされています

InoCアプローチ1509
文園町ハウスの玄関前に目隠しの中木を植える植栽帯を設け脇からアプローチします

道路から玄関までの距離はわずか3m余りです
まっすぐ入るなら4、5歩で玄関に着くところをL型に二度折れて玄関に行き着きます
玄関までの段差を徐々に上り少しでも長い道を歩いてもらいます
この「遊び」の空間が外と住まいの緩衝帯になります

玄関までのほんの短いアプローチを茶庭の演出を参考につくっています


壁の向こうに現れた緑

土居町リフォームで今まで物置に使われていた薄暗い部屋に窓を設けます

Ino開口から緑1509
壁を解体してサッシをはめ込む開口を開けます

すると裏庭の大きな常緑樹の葉が目に飛び込んできます
その立派な緑は予想外でした
透明ガラスの窓を設置して明るい部屋に変わります

緑の葉を間近で楽しむことができます


さまざまな人が一緒に暮らせる社会に

お年寄りの施設で行われていた虐待は心痛くなる悲しくなるニュースです

博士の愛した数式1509
記憶障害を負った博士と世話をする家政婦母子の物語 「博士の愛した数式」小川洋子

数学の世界に引きこもる博士も家政婦の子どもには心開き無類の愛情を注ぎます
母子家庭で育った子どもも博士へは思いやりをもって接します
子どもへの愛情、障害を持った人への思いやりが人と人とをつないでいきます
あたたかい気分にさせ涙腺が緩んでしまいます

核家族の現代の子どもが高齢者や障害者と触れ合うことは人間形成に大切なことです


光源氏の屋敷址

高瀬川沿い五条を下がったあたりに榎の大樹が立っています

源融河原院址榎1509
その脇に建つ建物に榎を神木として榎大明神が祭られています

この地は嵯峨天皇の皇子、源融(みなもとのとおる 822~95)の大邸宅・河原院址です
榎の大樹は邸内にあった森の名残といわれ今は区民の誇りの木に選ばれています
源融は源氏物語の光源氏のモデルといわれる人でもあります

平安朝に思いをめぐらせる場所が河原町通りの名前とともに残っています


板塀塗装中

文園ハウスの現場脇の空スペースは塗装屋さんの仕事場になっています

Ino塀板塗装1509
外構の目隠し塀に使用する板を貼る前にあらかじめ防腐防虫の塗装をします

これでもまだ一部です
図面で描いているとよく分かりませんが積み上げてみるとその量は結構なものです

これらの自然の素材で家の庭や周囲をやさしく包みます

秋の空

台風が過ぎて関西は久しぶりの青空です

綿雲1509
現場にも太陽が見られ外構工事の遅れを取り戻しています

暑かった夏が大雨とともに去り秋がやってきています


企業ミュージアム

京都市伏見区の京セラ本社ビルの美術館、展示室は誰でも入ることができます

京セラファインセラミック館1509
2階京セラファインセラミック館ではファインセラミックスが紹介されています

スマホや小惑星探査機はやぶさのリチウムイオン電池端子にも使われています
ビジュアルで分かりやすく説明されています
1階は京セラ所蔵のガラス工芸品や絵画、彫刻が公開されてる京セラ美術館です
梅原龍三郎や東山魁夷の絵画、ピカソの銅版画を自由に観ることができます

企業の事業内容を広く知らしめるだけでなく有意義な企業メセナです


情の深い日本人を読む

最近耳をふさぎたくなるような情のない事件がニュースで流れます

山椒大夫・高瀬舟・阿部一族1509
「山椒大夫・高瀬舟・阿部一族」森鷗外の短編集

鷗外の歴史小説は伝説、説話、古典から創作しています
古くからの読み物に見出しているのは人間の永遠のテーマ、日本人の本来ある姿です
親子、兄弟、やや窮屈に感じる武士の世界など、人間の情があります
時代が変わっても本来あるべきものが何が故に失われつつあるのかと感じます

物悲しさを感じながらしみじみ読めます


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